インド暮らしと旅

暮らしながらゆるりと旅する夢のような生活と、インドで学んだ生きる知恵

ブッダが悟りをひらいた樹の下で

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久しぶりの更新です。

 


実は南インドから大移動を経て

ブッダが悟りを得た場所

ブッダガヤまで行ってきました。

 

 

砂埃に包まれるローカルバス5時間からはじまり

30時間を超える寝台列車から

7時間の列車遅延に耐えて乗り継ぎ

さらに10時間の列車。

 


待ち時間も含めて丸々3日間かかりました。


飛行機だったら世界一周できちゃうくらいの時間です。笑

 


東京→大阪の移動なんて

きっとお散歩程度に感じてしまうのでは…

 

とかとか考えながらも相変わらずインドの旅は

いつも面白い発見や出会いがあって楽しいのです

 

 

 

仏教徒の信者や僧侶たちが

「一度は訪れたい」と口をそろえるブッダガヤは

ブッダがかつて修行や瞑想に励んだ場所。

 

 

そして彼が長い修行の末に悟りを開いたのはとある樹の下

 

菩提樹」(ぼだいしゅ)です。

 

 


若い頃から生きる苦しみ

(死や病気への恐怖、執着、孤独、とかとか)

を感じていた彼は故郷や家族、財産を捨て修行の道に入ります。

 

 

ブッダガヤにある小さな村で断食苦行をしていたときに

スジャータという少女が彼に乳粥を与えたエピソードが有名です。

 


この少女から乳粥を受け取り食べたことで

悟りや幸福とは

自身の心や身体を痛めつけて得られるものではないと気付きます。

 

 


その後に菩提樹の下で瞑想中に「悟り」を得ることとなり

彼は“目覚めた人”という意味を持つ「ブッダ」と呼ばれ始めるのです。

 

 

 

仏教の発祥地とはいえインド国内で仏教徒はほんの数パーセント。

 


ヒンズー教にかつて存在したカースト制度(身分制度)の中でも

最下地位の低く貧しい層が仏教へ改宗したケースも多いようです。

 

 

インド国内の富裕層や政治家、国民のほとんどがヒンズー教なので

仏教がインド発祥でありながら現在に至っても

仏教徒が少ない理由がなんとなく浮かび上がってきます。

 


菩提樹があるマハボーディ寺院が

世界遺産に登録されたのもつい最近の出来事。

 

 


ブッダガヤには世界各国からお坊さんや信者が集います。

スリランカ、タイ、ミャンマー、台湾、ネパールからの訪問者が多かったです。

 

 

菩提樹の下では

皆それぞれが各国の言葉でお経を唱えたり瞑想したり。

 

 

 

不思議な空間。

だけど居心地が良い。

ずーっとそこに座っていられる、そんな感覚でした。

 

 

 

寺院の周辺ものどかな田園風景が広がっていて

一歩路地に入れば小さな集落が点在していて

子どもたちがニコニコと楽しそうに遊んでいる光景が大好き。

 

 

 

またこうやってブッダガヤを訪れることができて幸せでした。

全ての出会いと今に感謝、感謝です^^

 

 

 

また更新します